完全攻略 基礎から分かる時計の攻略
算数の時計の攻略を目指すサイトです。
小学2年生で時計の単元がありますが,苦手とする子どもたちが多いようです。
苦手とする子どもたちが多い理由は,簡単そうで奥が深い単元だからです。
例えば,時計では60を基準にして秒→分→時間と単位を変えますが,小学2年生には60は大きな数だと思います。二桁のかけ算やわり算は習っていませんからね。
また,午前や午後の感覚もつかみにくいと思います。小学2年生って,深夜0時は夢の中ですからね。そんな時間帯が存在していること自体知らない子どもたちもいると思います。
なので,時計は体系的に学ばなければ,ふつうはできないと思って下さい。
このサイトでは,時計が体系的に学べるように工夫していますので,学習に役立ててください。
利用上の注意点!
①スマホで見るときは,PC版サイトに変更して横画面でご覧ください。
変更の方法:右上の設定をタップ→PC版サイトにチェック
②お子様と一緒にご覧ください。
③お子様と一緒に声を出して読み上げましょう。
もくじ
1.時計の読み取り
2.5とばしの数
3.何分間ある?
4.1時間は60分
5.60をつくる計算
6.分を時間に,時間を分にしよう!
7.時間の計算
8.時こくと時間
9.午前と午後
10.分と秒
11.[発展]午前・午後を使わずに時こくを表す
12.練習をしよう!
時計には,長いはりと短いはりがあります。
短いはりは何時を,長いはりは何分をあらわします。
長いはりは外がわのめもりを,短いはりは内がわのめもりを読み取ります。
なので,3時30分と読み取ります。
少し練習をしましょう。
答え 10時25分
解説 短いはりは10,長いはりは25をさしている。
答え 1時50分
解説 短いはりは1,長いはりは50をさしている。
時計は,5とばしに数をかぞえることがよくあります。
ですので,5とばしに数をかぞえる練習をしましょう。
5 → 10 → 15 → 20 → 25 → 30 → 35 → 40 → 45 → 50 → 55 → 60
ここまで数えられるようにがんばりましょう!
かけ算の5の段をおぼえていれば,かんたんですね。
少し練習をしましょう。
練習1 次の[ ]に入る数を答えよう。
5 → 10 →[ア ]→ 20 → 25 →[イ ]→ 35 → 40 → 45 →[ウ ]→ 55 → 60
答え ア…15 イ…30 ウ…50
時計は,長いはりがどれだけ進んだかで時間が決まります。
3時10分は,3時から10分だけ長いはりが進んでいますね。
なので,3時と3時10分の間の時間は,10分となります。
少し練習をしましょう。
答え 15分後
解説 左の時計は8時5分,右の時計は8時20分
答え 25分後
解説 左の時計は4時55分,右の時計は5時20分
あせらずに,めもりを5とばしで数えよう。
長いはりが1回転すると何分たつでしょう?
数えてみたいと思います。
たとえば,6時から7時までの間に,長いはりはどれだけ進むでしょう。
数えてみると,5→10→15→20→25→30→35→40→45→50→55→60。
これで,長いはりは1回転しました。
なので,6時から7時までの間は60分あったことになります。
この60分を1時間とよんでいます。
さて,短いはりに注目すると,6から7に動いていますね。
短いはりは,1時間で内側のめもりが1つだけ動くことが分かります。
長いはりが2回転したら2時間,3回転したら3時間,4回転したら4時間のようになります。
少し練習をしてみましょう。
答え 2時間後
解説 長いはりが2回転すると5時になる。
※短いはりが3から5になっているからでもいいです。
答え 4時間後
解説 長いはりが4回転すると1時になる。
※短いはりが9から1になっているからでもいいです。
60をつくる練習をします。
たとえば,75=60+15,90=60+30,130=60+60+10のようになります。
少し練習をしましょう。
練習1 次の数を60に分けて書きましょう。
(れい)110=60+50
(1)75
(2)100
(3)120
(4)150
(5)170
答え
(1)60+15
(2)60+40
(3)60+60
(4)60+60+30
(5)60+60+50
解説
60より大きい数から60を引いてあげれば,残りの数が出てきます。
1時間は60分です。このことを利用すると,分を時間にしたり,時間を分にすることができます。
たとえば,75分=60分+15分なので,75分=1時間15分とできます。
また,逆に1時間30分は,60分+30分=90分とすることもできます。
少し練習をしましょう。
練習1 次の分を時間を使って表しましょう。
(1)75分
(2)100分
(3)120分
(4)150分
(5)225分
答え
(1)1時間15分
(2)1時間40分
(3)2時間
(4)2時間30分
(5)3時間45分
解説
(1)75分=60分+15分=1時間15分
(2)100分=60分+40分=1時間40分
(3)120分=60分+60分=2時間
(4)150分=60分+60分+30分=2時間30分
(5)225分=60分+60分+60分+45分=3時間45分
練習2 次の時間を分だけで表しましょう。
(1)1時間25分
(2)1時間55分
(3)2時間10分
(4)2時間35分
(5)3時間30分
答え
(1)85分
(2)115分
(3)130分
(4)155分
(5)210分
解説
(1)60分+25分=85分
(2)60分+55分=115分
(3)60分+60分+10分=130分
(4)60分+60分+35分=155分
(5)60分+60分+60分+30分=210分
分や時間は計算をすることができます。
たとえば,12分+23分=35分,2時間+3時間=5時間です。
このように,分は分,時間は時間でまとめて計算ができます。
計算をするときの注意点は,60分=1時間というルールを守ることです。
たとえば,73分=60分+13分なので,1時間13分のようにします。
では,少し練習をしましょう。
練習1 次の時間の計算をしましょう。何時間何分で答えます。
(1)38分+43分
(2)25分+1時間31分
(3)47分+1時間15分
(4)1時間38分+1時間11分
(5)2時間55分+1時間49分
解答
(1)1時間21分
(2)1時間56分
(3)2時間2分
(4)2時間49分
(5)4時間44分
解説
(1)38分+43分=81分,60分+21分=1時間21分
(2)1時間+25分+31分=1時間56分
(3)1時間+47分+15分=1時間62分,62分=1時間2分なので2時間2分
(4)1時間+1時間+38分+11分=2時間49分
(5)2時間+1時間+55分+49分=3時間104分,104分=1時間44分なので4時間44分
さて、次はひき算をしましょう。
たとえば,3時間22分-1時間43分の場合を考えてみましょう。
この場合,22分から43分はひけませんね…。
そんなときは,1時間は60分なので、3時間22分=2時間82分とします。
そして,2時間82分-1時間43分=1時間39分とします。
では,少し練習をしましょう。
練習2 次の時間の計算をしましょう。何時間何分で答えます。
(1)1時間33分-15分
(2)1時間45分-59分
(3)3時間12分-1時間15分
(4)6時間5分-4時間48分
(5)12時間12分-4時間44分
答え
(1)1時間18分
(2)46分
(3)1時間57分
(4)1時間17分
(5)7時間28分
解説
(1)1時間33分-15分=1時間18分
(2)105分-59分=46分
(3)2時間72分-1時間15分=1時間57分
(4)5時間65分-4時間48分=1時間17分
(5)11時間72分-4時間44分=7時間28分
時こくは,時計の読み取りのことです。
時間は,時計のはりがどれだけ動いたかです。
それぞれ,時計を読み取っていますね。これが時こくです。
また,右の時計は,左の時計より2時間進んでいますね。
時計のはりがどれだけ動いたかを表すのが時間です。
少し練習をしましょう。
練習1 次のことがらは時こく,時間のどちらでしょう。
(1)ぼくは3時におやつを食べる。
(2)学校まで歩いて10分かかる。
(3)毎日の勉強時間は1時間だ。
(4)夕食の時間は夕方の6時だ。
答え
(1)時こく
(2)時間
(3)時間
(4)時こく
練習2 たけしさんは、10時10分に家を出て図書館に10時25分についた。次の問題に答えましょう。
(1)たけしさんが家を出た時こくは?
(2)たけしさんが家から図書館にかかった時間は?
(3)たけしさんが図書館についた時刻は?
答え
(1)10時10分
(2)15分
(3)10時25分
1日は24時間です。
夜中の12時からお昼の12時までの12時間を午前,お昼の12時から夜中の12時までの12時間を午後といいます。
真夜中の12時ちょうどを正子,お昼の12時ちょうどを正午といいます。
※正子…しょうし,正午…しょうご
正子,正午は12時ですが,0時ともいいます。
練習1 次のことがらは午前,午後のどちらでしょう。
(1)朝ごはんを食べる
(2)夜ごはんのあとに,おふろに入る
(3)お昼ごはんを食べて,学校から帰ってくる
(4)学校に行くじゅんびをする
答え
(1)午前
(2)午後
(3)午後
(4)午前
解説
(1)朝は午前
(2)夜は午後
(3)正午のあとなので午後
(4)学校に行くじゅんびをするのは朝なので午前
練習2 学校についた時こくは午前8時,学校を出た時こくは午後3時です。
学校にいた時間は何時間ですか。
答え 7時間
解説
午前8時から0時までは4時間,0時から午後3時までは3時間。
なので,4時間+3時間=7時間
練習3 午後9時15分にねて,午前6時40分におきました。何時間何分ねましたか。
答え 9時間25分
解説
0時(12時)をさかいにして考えます。
午前0時までは2時間45分,午前0時から起きるまでは6時間40分です。
なので,2時間45分+6時間40分=9時間25分
時計には,長いはりと短いはり以外に秒しんがあります。時計を見ていると,いつも動いているはりがありますね。あれです。
秒しんの1回の動きを1秒といい,1周するのに60秒かかります。これを1分とよびます。
なので,1分=60秒です。
たとえば,80秒=60秒+20秒になるので,1分20秒になります。
分を時間になおすときと同じですね。
少し練習をしましょう。
練習1 次の時間を分と秒を使って表しましょう。
(1)97秒
(2)116秒
(3)138秒
(4)153秒
(5)214秒
答え
(1)1分37秒
(2)1分56秒
(3)2分18秒
(4)2分33秒
(5)3分34秒
解説
(1)97秒=60秒+37秒=1分37秒
(2)116秒=60秒+56秒=1分56秒
(3)138秒=60秒+60秒+18秒=2分18秒
(4)153秒=60秒+60秒+33秒=2分33秒
(5)214秒=60秒+60秒+60秒+34秒=3分34秒
練習2 次の時間の計算をしよう。
(1)43秒+56秒
(2)1分32秒+2分44秒
(3)3分15秒-47秒
(4)5分19秒-2分41秒
答え
(1)1分39秒
(2)4分16秒
(3)2分28秒
(4)2分38秒
解説
(1)43秒+56秒=99秒=1分39秒
(2)3分76秒=4分16秒
(3)2分75秒-47秒=2分28秒
(4)4分79秒-2分41秒=2分38秒
午前や午後を使わずに時こくを表す方法があります。
覚えておくと便利なので,勉強しておきましょう。
午前0時→午前3時→午前6時→午前9時→正午→午後3時→午後6時→午後9時→午前0時
0時→ 3時 → 6時 → 9時 →12時→ 15時 → 18時 → 21時 → 24時
まとめると次のようになります。
午後0時=午前12時(正午)…12時
午後1時…13時
午後2時…14時
午後3時…15時
午後4時…16時
午後5時…17時
午後6時…18時
午後7時…19時
午後8時…20時
午後9時…21時
午後10時…22時
午後11時…23時
午後12時=午前0時…24時=0時
つまり,午後は12時+○時になります。
たとえば,午後3時は12時+3時=15時,午後8時は12時+8時=20時です。
少し練習しましょう。
練習1 午前10時30分に勉強を始め,終わったのは午後1時15分です。勉強した時間を求めましょう。
答え
2時間45分
解説
午後1時15分は13時15分なので,13時15分-10時30分=2時間45分
練習2 午前6時30分に起き,寝たのは午後10時15分です。起きている時間を求めましょう。
答え
15時間45分
解説
午後10時15分は22時15分なので,22時15分-6時30分=15時間45分
練習1 次の計算をしましょう。
(1)55秒+37秒
(2)1分50秒+39秒
(3)2分13秒-45秒
(4)4分-2分47秒
(5)3時間15分+2時間50分
(6)1日-7時間15分
(7)1時間40分15秒+2時間30分55秒
(8)2時間22分-31分30秒
解答
(1)1分32秒
(2)2分29秒
(3)1分28秒
(4)1分13秒
(5)6時間5分
(6)16時間45分
(7)4時間11分10秒
(8)1時間50分30秒
解説
(1)92秒=1分32秒
(2)1分89秒=2分29秒
(3)1分73秒-45秒=1分28秒
(4)3分60秒-2分47秒=1分13秒
(5)5時間65分=6時間5分
(6)24時間-7時間15分=23時間60分-7時間15分=16時間45分
(7)3時間70分70秒=4時間11分10秒
(8)1時間81分60秒-31分30秒=1時間50分30秒
練習2 なつきさんは公園に行きました。行きは55分,帰りは1時間30分かかりました。
(1)行きと帰りでかかった時間の合計を求めましょう。
(2)帰りは行きより何分多く時間がかかりましたか。
答え
(1)2時間25分
(2)35分
解説
(1)55分+1時間30分=1時間85分=2時間25分
(2)1時間30分-55分=90分-55分=35分
練習3 りょうたさんは,動物園で10時30分にまちあわせをしました。家から動物園までバスだと45分,自転車だと1時間15分かかります。
(1)バスで行く場合,おそくとも何時何分に家を出たらいいでしょう。
(2)自転車で行く場合,おそくとも何時何分に家を出たらいいでしょう。
(3)バスで行くと,自転車で行くより何分早く着きますか。
答え
(1)9時45分
(2)9時15分
(3)30分
解説
(1)10時30分-45分=9時90分-45分=9時45分
(2)10時30分-1時間15分=9時15分
(3)1時間15分-45分=30分
練習4 家を出たのは午前10時13分,ゆうえんちに着いたのは午後2時8分です。移動にかかった時間を求めましょう。
答え
3時間55分
解説
午後2時8分=14時8分=13時68分なので,13時68分-10時13分=3時間55分
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